「知らない人にはついていかないよ」
そう子どもに伝えてはいるものの、いざ声をかけられたとき、本当にその通りに動けるかは少し不安になりますよね。
不審者対策というと、怖い話になりがちですが、大切なのは「怖がらせること」ではありません。
子ども自身が、その場で考えて行動できるようになることです。
この記事では、不審者に声をかけられたときの考え方や行動を、親子で一緒に確認できる形でまとめました。
不審者の声かけは「やさしそう」に始まる
不審者というと、いかにも怪しい人を想像しがちですが、実際にはそうとは限りません。
子どもへの声かけは、こんな言葉から始まることが多いと言われています。
- 「道がわからなくて、ちょっと教えてくれる?」
- 「お母さんに頼まれて迎えに来たんだけど」
- 「この近くに公園ある?」
- 「かわいいね。名前は?」
どれも、ぱっと聞くと「親切に対応してもよさそう」な内容ですよね。
だからこそ、子どもは迷ってしまいます。
「知らない人=全部ダメ」では伝わらない理由
防犯の話になると、つい「知らない人とは話しちゃダメ」と言ってしまいがちです。
でも、子どもにとっては、
・近所でよく見る人
・お店の人
・道で困っていそうな大人
など、「知らない人だけど悪い人には見えない」場面がたくさんあります。
そこでおすすめなのが、判断の基準を少し具体的にすることです。
子どもに伝えたい3つの判断ポイント
家庭でぜひ共有しておきたいポイントはこちらです。
- 親や先生から「聞いていない話」かどうか
- その場を離れる必要があるかどうか
- 「今ここで」答えなくてはいけない内容かどうか
たとえば、
「お母さんに頼まれた」と言われても、
事前に聞いていなければ、ついていかない。
「ちょっと向こうまで一緒に来て」と言われたら、
場所を移動するお願いは断る。
こうした基準を知っているだけで、子どもは判断しやすくなります。
声をかけられたときの基本行動
判断に迷ったときでも、すぐに取れる行動を決めておくことが大切です。
- 立ち止まらず、その場を離れる
- 近くの大人やお店、人の多い場所へ行く
- 大きな声で「いやです」「たすけてください」と言う
- 防犯ブザーを鳴らす
特に「大きな声を出す」のは、家で練習しておくと安心です。
いざというとき、声が出ないことも多いからです。
家庭でできる防犯の声かけ練習
防犯は、知識だけでなく体で覚えることが大切です。
たとえば、こんな声かけをしてみてください。
「もし知らない人に“おいで”って言われたら、どうする?」
「このとき、どこに行けばいいと思う?」
クイズのように、正解を当てさせる必要はありません。
一緒に考える時間そのものが、防犯の力になります。
登下校・外遊び前に決めておきたい約束
日常の中で、あらかじめ決めておくと安心なこともあります。
- 寄り道をしない範囲
- 帰宅時間の目安
- 困ったときに入っていいお店や家
- 防犯ブザーの持ち方・鳴らし方
「何かあったらここに行く」という場所があるだけで、子どもの安心感はぐっと高まります。
親が「落ち着いて聞く」ことも防犯の一部
もし子どもが、
「知らない人に声をかけられた」
と話してくれたら、まずは否定せずに聞くことが大切です。
「なんでちゃんと断らなかったの?」ではなく、
「教えてくれてありがとう」
「怖かったね」
そうした声かけが、次にまた話してくれる安心につながります。
まとめ|「知っている」が子どもを守る力になる
不審者対策は、特別なことを教える必要はありません。
日常の会話の中で、少しずつ確認していくことが大切です。
完璧にできなくても大丈夫。
親子で一緒に考え、話し続けることが、いちばんの防犯対策になります。

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