「雨の日はなんとなく心配」「夕方は急に危ない気がする」——そんな感覚を持っているパパ・ママは多いのではないでしょうか。
実はその感覚、間違っていません。雨の日や夕方は、子どもに関わる交通事故が増えやすい時間帯です。でも、必要以上に怖がる必要はありません。理由を知って、家庭でできる小さな工夫を重ねていけば、リスクはきちんと下げられます。
この記事では、「なぜ雨の日・夕方に事故が増えるのか」をやさしくひもときながら、今日からできる家庭での対策を一緒に考えていきます。
なぜ雨の日は事故が増えやすいの?
雨の日は、いつも通りの道でも状況が大きく変わります。特に影響を受けやすいのが、視界と道路の状態です。
- フロントガラスや眼鏡が濡れて見えにくくなる
- 歩行者や自転車が雨具で見えにくくなる
- 道路が滑りやすく、車が止まりにくくなる
大人でも「今日は運転しづらいな」と感じることがありますよね。子どもにとっては、さらに周囲の変化に気づきにくい状態になります。
たとえば、傘で前が見えにくくなったり、水たまりを避けることに気を取られて左右確認が不十分になったり。悪気はなくても、行動がいつもと変わりやすいのが雨の日です。
夕方はなぜ危険?「見えにくさ」が重なる時間帯
夕方は、事故が増えやすい条件が重なりやすい時間です。
- 昼から夜へと明るさが急に変わる
- 車のライトがつき始め、まぶしさが増える
- 下校・帰宅ラッシュで人や車が増える
特に子どもは、「まだ明るいつもり」で行動しがちです。大人が感じるよりも暗さを実感しにくく、黒っぽい服だとドライバーから見えにくくなります。
また、夕方は疲れが出やすい時間帯でもあります。集中力が下がり、「いつもの道だから大丈夫」と気がゆるみやすいのも特徴です。
雨の日・夕方に見られやすい子どもの行動変化
事故が起きやすい背景には、子どもの行動の変化もあります。
- 早く帰りたくて走り出してしまう
- 傘や荷物で手がふさがり、周囲を見られない
- 友だちと話しながら歩き、注意が散る
どれも「子どもらしい行動」ですよね。だからこそ、「気をつけなさい!」と叱るだけではなかなか防げません。
大切なのは、「こういうときは、いつもと条件が違うんだよ」と一緒に気づいてあげることです。
家庭でできる対策① 視界をよくする工夫
まずは「見える・見てもらえる」環境づくりから始めてみましょう。
- 明るい色の服や帽子を選ぶ
- 反射材(キーホルダーやシール)をランドセルや上着につける
- 雨の日用に透明窓付きの傘を使う
反射材は、大げさなものでなくて大丈夫です。「これ、光ると車から見えやすいんだよ」と話しながら一緒に選ぶと、子どもも納得しやすくなります。
家庭でできる対策② 声かけは短く、具体的に
雨の日や夕方は、いつも以上に声かけが大切です。ただし、長い注意は逆効果になることも。
おすすめなのは、短くて具体的な一言です。
- 「今日は雨だから、横断歩道で一回止まろうね」
- 「夕方は車から見えにくいから、手をつないで行こう」
- 「傘で前が見えにくいよ。角では止まろう」
「危ないから」だけで終わらせず、理由を少し添えると、子どもの理解が深まります。
家庭でできる対策③ いつもの道で“予行練習”
特別な教材を用意しなくても、通学路や近所の道がそのまま交通安全の教材になります。
晴れている日に、こんな声かけをしてみてください。
- 「ここ、雨の日だと水たまりができるね」
- 「夕方になると、この角は暗くなるね」
- 「車の人から、どう見えると思う?」
実際の道で話すことで、雨の日・夕方のイメージがしやすくなります。「知っている道」だからこそ、気づきが増えるのです。
親自身の行動も、いちばんの見本
子どもは、大人の行動をよく見ています。
- 雨の日でも横断歩道で止まっているか
- 夕方にスマホを見ながら歩いていないか
- 車の前後を確認してから動いているか
完璧である必要はありません。「あ、今ちょっと急いじゃったね」と言葉にするだけでも、子どもにとっては大切な学びになります。
まとめ:怖がらせるより、「気づく力」を育てよう
雨の日や夕方に事故が増えるのは、偶然ではありません。視界、スピード、子どもの行動——いくつもの条件が重なっています。
だからこそ、「ダメ」「危ない」と叱るよりも、「今日はいつもと違うね」と一緒に考えることが大切です。
小さな声かけや工夫の積み重ねが、子ども自身の「気づく力」を育ててくれます。できることから、無理のない範囲で、今日から始めてみませんか。

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