ネットで交わされる言葉は、とても身近なものになりました。
SNSやゲームのチャット、コメント欄。
子どもたちは、毎日のようにたくさんの言葉に触れています。
便利で楽しい一方で、
ときに強く心を傷つけるのも、ネットの言葉です。
この記事では、
悪意がなくても人を傷つけてしまう理由
書く側・読む側、それぞれの立場
もし巻き込まれたときの親の関わり方
を、やさしく整理していきます。
悪意がなくても、言葉は人を傷つける
誹謗中傷というと、
強い悪意を持った言葉を想像しがちです。
でも実際には、
- 軽い冗談のつもりだった
- 正直な感想を書いただけ
- みんな言っているから
そんな気持ちから出た言葉が、
相手を深く傷つけることがあります。
ネットでは、
- 表情や声のトーンが見えない
- 相手の状況がわからない
- 書いた瞬間の感情がそのまま残る
このため、
思っている以上に強く伝わってしまうのです。
「ネットの言葉は消えない」という現実
一度書かれた言葉は、
完全に消すことが難しい場合があります。
スクリーンショットを撮られたり、
別の場所に転載されたりすることもあります。
これは、脅すために伝えたい事実ではありません。
だからこそ、書く前に立ち止まる
読む側も、距離を取る
その判断が、とても大切になります。
書く側の視点|その一言、誰に向いている?
子どもに伝えたいのは、
「書いてはいけない言葉」ではなく、
書く前に考える視点です。
- これは本人に直接言える言葉か
- 誰かを笑い者にしていないか
- 感情だけで書いていないか
正論でも、正しい意見でも、
相手を追い詰める形になることがあります。
「言っていいか」よりも、
どう伝わるかを考える力が必要です。
読む側の視点|全部を受け取らなくていい
誹謗中傷は、
書かれる側だけでなく、
見る側の心にも影響を与えます。
強い言葉を何度も目にすると、
- 自分も言われている気がする
- 世界が怖く感じる
- 気分が落ち込みやすくなる
そんな変化が起こることがあります。
だから、
全部を読まなくていい
離れていい
閉じていい
この選択は、逃げではありません。
もし誹謗中傷に巻き込まれたら
どれだけ気をつけていても、
巻き込まれることはあります。
そんなとき、親ができる一番大切なことは、
事実より先に、気持ちを受け止めることです。
「どうしてそんなこと書いたの?」
「前にも言ったよね」
よりも、
「それはつらかったね」
「よく話してくれたね」
この順番が、子どもを守ります。
すぐにやってほしい行動
誹謗中傷を受けたときは、
- 返信しない
- 証拠を残す
- 信頼できる大人に相談する
感情が動いているときほど、
一人で対応しないことが大切です。
「強くなる」より「戻れる場所」を
誹謗中傷に対して、
「気にするな」「強くなれ」
そう言いたくなることもあります。
でも、心は簡単に割り切れません。
大切なのは、
傷ついても戻れる場所があることです。
家庭がその場所であると伝われば、
子どもは一人で抱え込まずにすみます。
ネットの言葉と生きていく力
ネットの世界から、
言葉をなくすことはできません。
だからこそ、
- 書く前に考える
- 読むときに距離を取る
- 困ったら相談する
この力を、少しずつ育てていくことが、
これからの「インターネットのそなえ」になります。

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