子どもが突然「おなかが痛い」「熱が出た」と言い出したとき、あわててしまうことはありませんか?
夜間や災害時など、すぐに病院へ行けない状況では、家庭で落ち着いて見守りながら対応する力がとても大切です。
この記事では、「軽い症状」のときに家庭でできる判断とケアのコツを紹介します。
親が落ち着いて対応できることが、子どもの安心にもつながります。
“軽い症状”と“すぐ受診すべき症状”の違いを知ろう
まず知っておきたいのは、「家庭で様子を見るべき症状」と「すぐに医療機関へ行くべき症状」の違いです。
判断に迷うときは、厚生労働省の「#8000(子ども医療でんわ相談)」などを活用するのもおすすめです。
| 症状 | 家庭で見守れる目安 | 受診が必要なサイン |
|---|---|---|
| 発熱 | 38℃前後で元気・食欲あり | ぐったりしている、40℃以上、意識がもうろう |
| 腹痛 | 軽く痛がるが会話や食事はできる | 強い痛み・嘔吐・顔色不良・血便 |
| けが | 小さな擦り傷・出血が止まっている | 出血が止まらない・頭を打った・腫れが強い |
| 咳・鼻水 | 元気に会話できる・軽い咳 | 呼吸が苦しそう・ゼーゼー・高熱を伴う |
どんな症状でも、「子どもの様子」が一番の判断材料です。
「笑える・食べられる・眠れている」なら、ひとまず安心。
逆に、いつもと明らかに違う様子なら、早めの受診を検討しましょう。
家庭でできる発熱時のケア
子どもの発熱は、体がウイルスや細菌と戦っているサイン。
熱そのものよりも、体の状態を整えることが大切です。
- 部屋を20〜23℃に保ち、厚着をさせすぎない
- 水分をこまめにとらせる(経口補水液・スープなど)
- 冷やす場合は首・わき・太ももの付け根を中心に
- 無理に食べさせず、消化のよいものを少しずつ
- 熱が下がってもすぐに外出せず、半日程度は安静に
体温の数字より、「元気そうにしているか」「目の輝きがあるか」で判断することが大切です。
腹痛・下痢・嘔吐のときの家庭ケア
胃腸のトラブルは、冬のウイルス性胃腸炎や食べすぎなど、原因がさまざまです。
症状が軽い場合は、家庭での見守りと水分補給が中心になります。
- 水分は少量ずつ何回も(経口補水液・湯冷まし)
- 食事はおかゆ・うどん・バナナなどのやさしいものを
- お腹を温めると痛みが和らぐことも
- 吐いたときは横向きに寝かせて、窒息を防ぐ
- 嘔吐物は使い捨て手袋で処理し、手洗いを徹底
下痢や嘔吐が続くときは、脱水のサイン(唇の乾き・尿が少ない・ぐったり)に注意しましょう。
けがをしたときの基本対応
転倒やすり傷など、家庭で起こるケガは応急処置で十分なことが多いです。
大切なのは「清潔・圧迫・安静」の3つ。
- 出血している場合は、清潔なガーゼでしっかり押さえる
- 砂や汚れは水道水で洗い流す(石けんは薄めて)
- 消毒し、絆創膏またはガーゼで覆う
- 腫れや打撲は冷やして安静に
- 頭を打ったときや出血が止まらないときは受診
また、ケガの処置中は親が落ち着いて声をかけることも大切です。
「だいじょうぶ、すぐよくなるよ」と安心させてあげましょう。
夜間・災害時に頼れる“医療情報”を知っておこう
家庭で対応が難しいと感じたときは、専門機関に相談を。
すぐに受診が必要かどうかの目安を教えてもらえます。
| 相談窓口 | 内容 |
|---|---|
| #8000(子ども医療でんわ相談) | 夜間・休日の子どもの急な発熱やけがについて、小児科医・看護師が相談対応。 |
| #7119(救急安心センター) | 大人も含め、救急車を呼ぶか迷ったときに相談できる窓口。 |
| 各自治体の保健センター | 平日昼間の健康相談・予防接種・感染症情報など。 |
電話番号を冷蔵庫やスマホメモに登録しておくと、いざというとき慌てずに済みます。
家庭で“健康を守る習慣”をつくろう
軽い症状のときも、日頃の体調管理が大きな支えになります。
睡眠・食事・水分補給・ストレスケア――小さな積み重ねが、病気を防ぐ力に。
- 寝る前の手洗い・うがいを親子で習慣に
- 季節の変わり目は着替えと湿度管理を意識
- 発熱時の記録ノートをつけておく(受診時にも便利)
- 「元気のバロメーター」を家族で共有する(食欲・笑顔など)
「いつもと違うな」を感じ取る力こそ、家庭防災の第一歩です。
まとめ:家庭の見守り力が、安心を生む
子どもの体調の変化は、どんな家庭でも起こること。
でも、家庭でできるケアと見守りの工夫を知っていれば、慌てずに対応できます。
親が落ち着いていることが、何よりの“薬”になります。
体調を崩したときこそ、親子の絆を感じる時間。
無理せず、家庭のペースで、やさしく見守りましょう。

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