災害が起きたとき、もし家族の誰かがケガや病気をしてしまったら――。
避難所や病院で、慌てずに「必要な医療情報」を伝えられるでしょうか?
そんなときに役立つのが、“医療メモ”です。
お薬手帳とは別に、家族ごとの健康情報をまとめておくことで、
避難先でも正しい治療や支援を受けやすくなります。
この記事では、家庭でできる医療メモの作り方と、活用のポイントを紹介します。
なぜ医療メモが必要なの?
災害時や停電・通信障害時には、電子カルテやアプリが使えなくなることがあります。
また、避難先ではかかりつけ医にすぐ連絡できないことも。
そんなときに、紙の“医療メモ”があると、救護所や医療スタッフがすぐに必要な情報を把握できます。
特に、次のような方がいる家庭では必須です。
- 持病やアレルギーがある
- 定期的に薬を飲んでいる
- 食事制限やアレルゲンがある
- 乳児・高齢者がいる
「もしものとき、家族以外が見てもわかるように」
そんな視点でまとめておくのが医療メモの目的です。
家庭で作る“医療メモ”の基本項目
医療メモは特別なフォーマットがなくても大丈夫。
ノートやメモ用紙に次の内容を書くだけでも十分です。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 氏名/生年月日 | 田中花子(2016年4月生) |
| 血液型 | A型 |
| 持病・診断名 | ぜんそく/アトピー性皮膚炎 |
| 服用中の薬 | 吸入薬(シムビコート)1日2回 |
| アレルギー | 卵・ピーナッツ/薬:ペニシリン系 |
| かかりつけ医・病院 | 〇〇小児科(TEL 000-0000-0000) |
| 主治医の指示・注意点 | 発作時は吸入、発熱時は解熱剤禁止 |
| 緊急連絡先 | 母:090-xxxx-xxxx/父:080-xxxx-xxxx |
| 備考 | 予防接種済/食物アレルギーカードあり |
家族全員分を個別に作成し、クリアファイルや防水袋に入れて保管しておくと便利です。
お薬手帳と医療メモの違い
お薬手帳には、医療機関で処方された薬の情報が記録されていますが、
医療メモには「生活に関わる健康情報」まで含めることができます。
両方をセットで持っておくことで、より正確なサポートを受けられます。
| 項目 | お薬手帳 | 医療メモ |
|---|---|---|
| 薬の記録 | 〇 医療機関で処方された薬が記載 | 〇 手書きで現在の服薬内容を記入 |
| 持病・アレルギー | △ 医師が記入していないこともある | 〇 家族が自由に追記できる |
| 連絡先・緊急情報 | × 記載されない | 〇 緊急時の連絡先を記入可能 |
| 保管場所 | 薬と一緒に保管 | 防災リュックや財布に入れる |
医療メモは「誰でも読める・すぐ取り出せる」ことが重要。
フォーマットを決めておくと、家族全員が統一して使えます。
おすすめの作り方と保管方法
紙とペンがあればすぐ作れますが、より実用的にするために次の方法をおすすめします。
- 小さめのノートまたはカードサイズで作成(財布に入るサイズが便利)
- 防水ケース・ラミネート加工で水濡れを防ぐ
- コピーを防災リュック・車・職場にも分けて保管
- スマホのメモアプリにも同じ内容を保存(バックアップとして)
- 表紙に「MEDICAL INFO(医療情報)」と書いておく
災害時に慌てて情報を書き出すのは難しいもの。
平常時に5分だけ時間をとって、家族それぞれの「命のメモ」を準備しておきましょう。
子どもや高齢者のための“プラスα”の工夫
特に子どもや高齢者の医療メモには、次のような情報を加えるとさらに安心です。
- 子ども:予防接種の記録・苦手な薬の味・アレルギー食材
- 高齢者:服薬管理方法・かかりつけ薬局の連絡先・介護認定の有無
- 障がいがある方:支援を受けている機関・使用している補助具の情報
誰かが代わりに説明しなくても、紙1枚で「その人の健康状態」が伝わるようにしておくのが理想です。
まとめ:医療メモは“家族をつなぐ命のノート”
医療メモは、もしものときに命を守るための情報ツールです。
災害時だけでなく、旅行や外出先、急な発熱・ケガなど、さまざまな場面で役立ちます。
大切なのは、「作る」ことよりも「更新する」こと。
半年に一度、薬や連絡先を見直して、最新の状態にしておきましょう。
紙1枚の備えが、家族の安心を大きく支えます。
今日から、わが家の“医療メモ”をはじめてみませんか?

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