子どもが道路に飛び出しそうになったとき、
思わず「危ない!」「ダメでしょ!」と強い声が出てしまった経験はありませんか。
とっさの場面では、叱るような言い方になってしまうのは自然なことです。
それだけ、子どもを守りたい気持ちが強い証拠でもあります。
でも後から、
「ちゃんと伝わったかな」「怖がらせすぎたかも」
とモヤモヤすることもありますよね。
この記事では、
「なぜ危ないの?」を子どもと一緒に考える交通安全の伝え方について、
叱らず、納得して覚えてもらうための会話の工夫を紹介します。
叱るだけでは身につきにくい理由
強い言葉で注意すると、その場では行動が止まることがあります。
でも、それが次の行動につながる理解になるとは限りません。
- 怖かった記憶だけが残る
- なぜダメだったのか分からない
- 大人の目がないと守れない
特に幼児〜小学生は、
理由が分かると行動が安定しやすい時期です。
「怒られたからやめる」から、
「分かったから気をつける」へ。
その切り替えが、交通安全ではとても大切です。
「なぜ?」を一緒に考えるメリット
危険な理由を一緒に考えると、こんな変化が見られます。
- 子ども自身が周りを見るようになる
- 同じ場面で注意しなくてよくなる
- 親の言葉を素直に受け取りやすくなる
正解を教える必要はありません。
考える時間を共有すること自体が、安全につながります。
年齢別|「なぜ危ないの?」の伝え方
幼児の場合:答えは短く、目に見える形で
幼児は、抽象的な説明がまだ難しい時期です。
たとえば、道路で止まってほしいとき。
- 「ここから車がビューって来るよ」
- 「運転してる人から、見えにくいんだよ」
身振りや指差しを使いながら、
目で分かる説明を心がけましょう。
「だから止まろうね」と、
行動につなげる一言を添えるのもポイントです。
小学生の場合:質問して一緒に考える
小学生になると、理由を考える力が育ってきます。
こんな聞き方がおすすめです。
- 「今の場所、車から見えたと思う?」
- 「夕方って、どんな車が多いかな」
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
考えようとする時間そのものが、大切な学びになります。
叱らずに伝えるための会話のコツ
まずは行動を止めてから、落ち着いて話す
危ない場面では、最初に短い言葉で止めます。
「止まって」
「ここで待って」
安全が確保できてから、
「なんで今止まったと思う?」と話を続けてみましょう。
否定から入らない
「なんでそんなことしたの!」よりも、
「びっくりしたね」
「今、車が来てたね」
と、状況を一緒に確認する言葉がおすすめです。
子どもが自分の行動を振り返りやすくなります。
よくある場面別・会話例
道路に飛び出しそうになったとき
親:「今、どうして止まったと思う?」
子:「車が来たから?」
親:「そうだね。車の人からは、ここ見えにくいんだよ」
駐車場で走ろうとしたとき
親:「駐車場って、どっちから車が来るかな?」
子:「後ろ?」
親:「そう。静かに動く車も多いから、歩こうね」
信号を待てなかったとき
親:「赤の間に行くと、どうなると思う?」
子:「車とぶつかる?」
親:「そうだね。だから青まで待つんだよ」
完璧に伝えようとしなくていい
毎回うまく会話できなくても大丈夫です。
忙しい日、余裕がない日もありますよね。
大切なのは、
- 叱るだけで終わらせないこと
- あとからでも話す時間を持つこと
「さっきのところ、どうだったと思う?」
帰り道や家に着いてからでも、十分意味があります。
おわりに|納得は、子どもの中に残る
交通安全は、
「言われたから守る」よりも、
分かったから守るほうが、長く身につきます。
「なぜ危ないの?」を一緒に考えることは、
子どもを信じて向き合うことでもあります。
今日すべてできなくても大丈夫です。
一つの会話、一つの気づきが、
子どもの中に少しずつ残っていきます。
親子で話しながら、
無理なく安全を育てていきましょう。

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