「道路に飛び出しちゃダメ」「信号を見てね」
子どもに交通ルールを伝えるとき、ついこんな声かけになっていませんか。
大切なことを伝えているつもりでも、
子どもが本当に理解できているかどうかは、なかなか分かりにくいですよね。
実は、交通ルールの理解のしかたは、
年齢や成長段階によって大きく違います。
この記事では、幼児と小学生それぞれの特徴をふまえながら、
無理なく、怖がらせずに伝えるための工夫を一緒に考えていきます。
交通ルールは「一度教えれば終わり」ではない
交通ルールは、覚える知識というより、
体で身につけていく習慣に近いものです。
- その日の気分や体調で行動が変わる
- 場所が変わると判断が難しくなる
- 成長とともに理解の仕方が変わる
だからこそ、
「前にも言ったでしょ」と叱るより、
年齢に合った伝え方に更新していくことが大切です。
幼児期(未就学児)に伝えたいポイント
幼児期の子どもは、
「危ないから気をつける」という抽象的な理解がまだ難しい時期です。
ルールは少なく、具体的に
たくさん教えようとすると、混乱してしまいます。
- 道路では止まる
- 横断歩道では手をあげる
- 駐車場では手をつなぐ
まずは、このような行動そのものを伝えることを意識しましょう。
「なぜ?」より「こうしよう」
幼児期は理由を長く説明するより、
「今どうするか」を短く伝える方が伝わりやすいです。
たとえば、
- 「車が来るから止まろうね」
- 「ここは手をつなぐ場所だよ」
毎回同じ言葉で伝えることで、
行動とセットで覚えていきます。
できたときはすぐに伝える
止まれた、手をつなげた。
そんなときは、その場で声をかけてあげましょう。
「ちゃんと止まれたね」
この一言が、次の行動につながります。
小学生に伝えるときの考え方
小学生になると、少しずつ周囲を見て判断する力が育ってきます。
その一方で、
- 慣れている道で油断しやすい
- 友だちに気を取られやすい
- 「自分は大丈夫」と思いやすい
という特徴もあります。
理由を一緒に考える
小学生には、「なぜそうするのか」を一緒に考える伝え方が向いています。
たとえば、
- 「ここ、運転席から見えにくいんだよ」
- 「夕方は車の人も急いでいるね」
親の考えを押しつけるのではなく、
一緒に気づく形を意識してみてください。
できている前提で話す
「危ないからダメ」よりも、
「ここは気をつけられてるね。じゃあ次はどこを見る?」
というように、
できている部分を認めたうえで伝えると、受け取りやすくなります。
年齢に関係なく大切なこと
親が一緒に守る姿を見せる
子どもは、大人の行動をよく見ています。
- 横断歩道で止まる
- 信号を待つ
- スマホを見ながら歩かない
言葉よりも、
一緒にやっている姿がいちばんの教材です。
怖がらせすぎない
事故の話をするとき、
不安を強くしすぎると、外に出るのが怖くなってしまうこともあります。
「守るためのルールなんだよ」
という視点で伝えることを大切にしましょう。
家庭でできる交通ルールの伝え方アイデア
- 通園・通学路を一緒に歩きながら話す
- 危なかった場面を振り返る
- 「ここはどうする?」と質問する
特別な時間を作らなくても、
日常の中で繰り返すことがポイントです。
おわりに|成長に合わせて伝え方を変えていこう
交通ルールは、
子どもの成長とともに、理解のしかたも変わっていきます。
「ちゃんと教えなきゃ」と気負わなくて大丈夫です。
今の年齢に合った言葉で、できることから伝えていきましょう。
親子で一緒に確認しながら、
少しずつ安全な行動を身につけていけるといいですね。

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