ゲームをしていたら、気づかないうちに課金していた。
「当たった!」というメッセージを信じて、情報を入力してしまった。
こうした話は、決して特別なものではありません。
子ども向けのサービスや画面の中にも、
お金や情報を引き出そうとする仕組みが紛れています。
この記事では、子どもを狙った課金や詐欺、だましの例を知りながら、
なぜ引っかかりやすいのか、家庭でできる事前の備えを一緒に考えていきます。
子どもを狙った「だまし」は、身近なところにある
詐欺と聞くと、大人向けの難しい話を想像しがちですが、
子ども向けのだましは、もっと身近で、わかりにくい形をしています。
- 無料だと思ったら、途中から課金が始まる
- ゲーム内で「今だけ」「限定」と強調される
- 当選やプレゼントを装ったメッセージ
- 有名なゲームやキャラクターに似せた画面
どれも、ぱっと見ただけでは危険に見えないものばかりです。
よくある「課金トラブル」の例
特に多いのが、ゲームやアプリを通じた課金トラブルです。
- 「無料で遊べる」と思っていたら、アイテム購入が必要だった
- 何度もタップしているうちに課金していた
- ガチャやくじを繰り返してしまった
子どもは「お金を使っている」という実感がないまま、
操作だけで進んでしまうことがあります。
現金を渡していなくても、お金が動くという点は、
大人でも見落としがちなポイントです。
「当たった」「もらえる」に弱い理由
詐欺やだましには、共通した言葉があります。
- 今だけ
- あなただけ
- 無料
- 当選
子どもは特に、
「うれしい」「すごい」「ラッキー」という気持ちが先に動きます。
考える前に行動してしまうのは、決して能力が低いからではありません。
成長途中だからこそ、感情が先に動きやすいのです。
なぜ子どもは引っかかりやすいの?
理由はいくつかあります。
- 広告と本物の区別がつきにくい
- 「疑う」経験がまだ少ない
- 早く結果を見たい気持ちが強い
- 失敗すると怒られそうで相談しにくい
特に最後の「相談しにくさ」は、とても大きな要因です。
「こんなことで聞いたら怒られるかも」
「自分が悪いって言われそう」
そう思っていると、トラブルが大きくなるまで誰にも言えなくなってしまいます。
家庭でできる、事前のそなえ
トラブルをゼロにすることは難しくても、
起きにくくすること、早く気づくことはできます。
- 「無料」「当選」は一度立ち止まると話しておく
- 課金がどういう仕組みかを事前に説明する
- 勝手に入力しない約束をする
- 困ったらすぐ言っていいと繰り返し伝える
ルールを押しつけるより、
「どういうときに危ないか」を共有することが大切です。
「もしも」の話を、落ち着いてしておく
何も起きていないときに、
「もしこんな画面が出たらどうする?」と話しておくのは、とても効果的です。
クイズのように、軽く話してみましょう。
- 一人で決めない
- すぐ閉じる
- 親に見せる
この流れが身についていれば、
実際の場面でも立ち止まりやすくなります。
叱らないことが、最大の防止策
もし課金やだましに気づいたとき、
つい強く叱りたくなるかもしれません。
でも、そこで責めてしまうと、
次から隠すようになってしまいます。
「教えてくれてありがとう」
「一緒に確認しよう」
この言葉があるだけで、
子どもは次も相談しやすくなります。
失敗は、学びに変えられる
どんなに気をつけていても、
だましの手口は変わっていきます。
大切なのは、
失敗を隠さず、振り返れることです。
「どうして押しちゃったと思う?」
「次はどうする?」
その会話が、次のそなえになります。
守るのは、お金だけじゃない
課金や詐欺の話は、お金の問題に見えますが、
実はそれだけではありません。
自分で考える力、相談する勇気、立ち止まる習慣。
それらを守り、育てることが、本当のそなえです。
完璧じゃなくて大丈夫。
今日ひとつ話せたら、それで十分です。

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