地震のとき、一番大切なのは「家族がどう動くか」を知っていること。
しかし実際には、「どこに逃げる?」「どこで会う?」といったことを、家族で話し合えていないご家庭も多いものです。
いざというとき、迷わず行動できるようにするためにおすすめなのが、“家族の防災会議”です。
この記事では、家庭で楽しく取り組める防災会議の進め方と、わが家専用の「地震行動マップ」の作り方を紹介します。
難しい話ではなく、「家族みんなで考える時間」として、ぜひ週末にやってみましょう。
① 家族の防災会議って何を話すの?
防災会議と聞くと少し堅苦しく感じますが、家庭でやるのはもっとシンプル。
「もし地震が起きたらどうする?」を一緒に考える時間です。
家族で話しておくとよいテーマは次の5つです。
| テーマ | 話し合う内容 |
|---|---|
| ① 安全行動 | 地震が起きた瞬間、どこでどう身を守る? |
| ② 集合場所 | 家族が離れているとき、どこで会う? |
| ③ 連絡方法 | スマホが使えないときはどうする? |
| ④ 避難経路 | 家や学校から避難所までのルートは? |
| ⑤ 役割分担 | 誰が何を持ち出す?子どもはどう動く? |
これらを話すだけでも、「自分が何をすればいいか」が明確になります。
会議というより、家族での“安全シミュレーション”です。
② 「わが家の地震行動マップ」を作ろう
話し合った内容をまとめておくと、いざというときの行動がスムーズになります。
おすすめは、家族で作る「地震行動マップ」。
これは、わが家の中や地域を地図にして、避難ルートや集合場所をわかりやすく書き込んだものです。
- 自宅の間取りを簡単に書いて、「安全ゾーン」「危険ゾーン」を色分け
- 近くの公園・避難所・通学路も地図に追加
- 集合場所や避難ルートを線で結ぶ
- 電話番号や災害伝言ダイヤルも記入
紙に書いてリビングに貼っておくのがおすすめ。
防災リュックの中にもコピーを入れておくと、避難先で確認できます。
③ 子どもも一緒に参加できる“楽しい防災会議”に
防災の話を真面目にしすぎると、子どもは退屈してしまいます。
でも、「ゲーム感覚」で考えると、ぐっと参加しやすくなります。
- 「どこが安全ゾーン?クイズ!」で部屋を探す
- 「地震がきたらどうする?」をジェスチャーでやってみる
- 防災リュックを一緒に開けて「何が入ってるかな?」チェック
- マップを色鉛筆で描いて“わが家の安全地図”にする
子どもが自分で「やってみたい」と感じる体験を通して、防災意識が自然に育ちます。
大切なのは、怖がらせるよりも“自分で動ける自信”を持たせることです。
④ 防災会議を開くタイミングとコツ
一度決めたルールも、子どもの成長や生活環境の変化で見直す必要があります。
防災会議は年に1〜2回、定期的に行うのがおすすめです。
- 新年度や引っ越しのタイミングに実施
- 避難所の場所やルートが変わっていないか確認
- 子どもが覚えやすいように「3つのルール」に絞る
- 家族の意見を聞いてルールを更新する
例えば、「3月11日」や「防災の日(9月1日)」を“家族防災デー”にするのもいいですね。
日常の中に防災を組み込むことが、継続のコツです。
⑤ 家族の防災会議を記録しておこう
話し合いの内容は、忘れないようにメモしておきましょう。
おすすめは、防災ノートを作ることです。
| 記録する項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 家族の名前・血液型 | 子ども・親の情報をまとめておく |
| 集合場所 | 自宅前の公園、第二集合:小学校など |
| 緊急連絡先 | 祖父母・親戚・勤務先・学校 |
| 持ち出す物リスト | 非常食・薬・おむつ・貴重品 |
| 行動ルール | 「まず安全確保」「集合場所へ」「伝言ダイヤル」など |
ノートは1冊を共有でもよいですし、コピーして防災リュックに入れておくのも安心です。
「書いておく」だけで、いざというときの行動が格段に早くなります。
まとめ:話すことが“備えること”
地震への備えは、道具をそろえるだけでは足りません。
家族で話し合うことこそが、いちばんの防災です。
防災会議を通して、子どもも「自分で守る力」を育てることができます。
今日の夕食後に、家族みんなで10分だけでも話してみませんか?
「何かあっても大丈夫」と思える家庭の安心が、きっと増えていきます。

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