地震が起きたあと、自宅での生活が難しくなった場合、避難所での生活が始まることがあります。
しかし、避難所は慣れない環境で、プライバシーも少なく、子どもにとって大きなストレスとなることも。
特に小さな子や赤ちゃんは、音・光・人の多さに敏感に反応します。
この記事では、避難所での生活中に子どもの心と体を守る工夫、そして家庭で準備できるポイントを紹介します。
「安心して過ごせる時間」を少しでも増やすために、今からできる備えを一緒に考えてみましょう。
① 避難所生活で子どもが感じるストレスとは
避難所は安全を守る場所ですが、子どもにとっては“知らない人がたくさんいる場所”。
環境の変化が大きく、心身にさまざまな影響を与えることがあります。
| ストレスの要因 | 子どもに見られる反応例 |
|---|---|
| 音・人の多さ | 泣きやすくなる、眠れない、落ち着かない |
| トイレ・食事の不安 | 食欲が落ちる、トイレをがまんする |
| 親の不安 | 不安をまねて泣く・体調を崩す |
| 遊ぶ場所がない | エネルギーを持て余し、動き回る |
子どものストレスを「わがまま」と捉えず、「今は心が疲れているんだな」と受け止めることが、まず大切な一歩です。
② “心のケア”で大切な3つのこと
避難所での心のケアは、特別な専門知識がなくても家庭でできます。
親ができる小さな行動が、子どもにとって大きな安心につながります。
- いつも通りの声かけを続ける: 「大丈夫だよ」「一緒にいるよ」と言葉で安心を伝える。
- できるだけ生活リズムを保つ: 食事・睡眠の時間を一定にすることで、体の安心が心を安定させます。
- 小さな役割を持たせる: 「お水を運ぶ」「タオルを畳む」など、“お手伝い”が自信と笑顔につながります。
特に子どもは、親の表情や声のトーンから安心を感じ取ります。
大人自身が休む時間も確保しながら、笑顔を見せられる余裕を作りましょう。
③ 体の健康を守るための工夫
避難所では、環境が変わることで体調を崩しやすくなります。
衛生面や睡眠の確保に工夫が必要です。
- 衛生: ウェットティッシュ・手指消毒・マスクを常備。赤ちゃんにはおしりふきが便利。
- 睡眠: 床冷え対策にレジャーシート+毛布。小さな枕があると安心感アップ。
- 食事: アレルギー対応食・お湯で戻せる離乳食・スプーンなどの個別用品を準備。
- 体温管理: 体を冷やさないよう重ね着。特に夜間は靴下や上着を活用。
- 水分補給: ペットボトルを人数分。ストロー付きのコップが便利。
避難所での生活は長引くこともあります。
「1日だけなら大丈夫」ではなく、「1週間続くかもしれない」と想定しておくと安心です。
④ 子どもが安心できる“自分のスペース”をつくる
プライバシーが少ない避難所では、子どもが安心できる「小さな空間」を工夫してあげましょう。
段ボールや布を活用するだけでも効果があります。
- 家族で使うスペースの四隅にシートや毛布で囲いを作る
- お気に入りのぬいぐるみや絵本を近くに置く
- 「ここはわが家の部屋」と名前をつけて安心感を与える
たとえ一時的でも、子どもにとって「自分の場所がある」ことは、心の落ち着きにつながります。
家族全員が少しでもリラックスできるように、工夫してみましょう。
⑤ 家でできる“避難生活の準備”
避難所で困らないために、家庭で準備しておくとよいものを紹介します。
| カテゴリ | 準備しておくと安心なもの |
|---|---|
| 子ども用 | おむつ、ミルク、離乳食、ぬいぐるみ、絵本、上着、靴下 |
| 衛生用品 | ウェットティッシュ、歯ブラシ、体ふき、マスク、トイレ袋 |
| 食事関係 | カップ麺、スプーン、紙皿、使い捨てコップ、ラップ |
| 便利グッズ | ブランケット、耳栓、懐中電灯、充電器、家族写真 |
特に「子ども専用の避難ポーチ」を作っておくと、いざというときスムーズに動けます。
中には、名前・年齢・連絡先をメモした紙を入れておくのもおすすめです。
まとめ:避難所でも“笑顔を守る防災”を
避難所生活は大人にとっても大変ですが、子どもにとっては「日常が突然なくなる」経験です。
だからこそ、家族が一緒にいる安心、親の声、笑顔が何よりの支えになります。
完璧を目指す必要はありません。
「できることから一歩ずつ」が、子どもと家族を守る大切な防災の形です。
避難所でも、わが家らしい“安心の時間”をつくっていきましょう。

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