突然、停電したら。
明かりをつけるための方法に「ろうそく」を思い浮かべる方もいるかもしれません。
ろうそくなら電池を節約できるし、懐中電灯はいざというときに残しておこう。
実は、その考え方が火災を引き起こす大きな原因になるかもれません。
停電時に最も多い家庭火災の原因は“ろうそくの転倒”。
小さな炎がカーテンや紙に燃え移り、あっという間に大きな火事になるケースも少なくありません。
この記事では、災害や停電のときに「安全に明かりを確保する方法」を、家庭目線でやさしく解説します。
なぜ停電時の“ろうそく”が危険なの?
ろうそくは一見手軽ですが、停電中のように暗い状況では以下のようなリスクがあります。
- 🔥 倒れたときに気づきにくく、火が広がりやすい
- 💨 風や地震の余震で火がゆらぎ、近くのものに燃え移る
- 🕯 子どもやペットが触れて転倒・やけど
- 💡 周囲が暗いため、火の場所を見失いやすい
実際、地震や台風のあとに発生した「二次災害火災」の多くは、停電時にろうそくを使っていたことが原因です。
災害時こそ、**“火を使わない照明”** を意識することが大切です。
非常時に安全な明かりを確保する方法
停電中でも火を使わず、十分な明るさを確保できる方法があります。
家庭にあるもの+防災用品でできる「明かりの備え方」を紹介します。
| 明かりの種類 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| 🔦 懐中電灯 | 持ち歩きやすく、照射範囲が広い | 各部屋に1本ずつ常備/電池切れチェックを月1回 |
| 💡 LEDランタン | 置くだけで手が自由になる/火を使わず安全 | 寝室・リビング・玄関などに1台ずつ/吊り下げ式が便利 |
| 📱 スマホライト | 応急的な明かりに使える | 長時間使用は電池切れ注意/モバイルバッテリー併用 |
| 🧴 ペットボトルランタン | 水を入れたペットボトルを光にかざして広く照らす | 懐中電灯+500mlペットボトルで簡単に作れる |
火を使わない照明を準備しておくことで、暗闇でも安心して行動できます。
特に子どもがいる家庭では、「火を使わないで明るくする」というルールを共有しておくと安心です。
家庭で準備しておきたい“明かりグッズ”
災害時の停電に備えて、次のような照明器具を家庭にそろえておくと安心です。
- 💡 LEDランタン(乾電池式・充電式どちらも)
- 🔋 乾電池(単1〜単4まで予備をまとめて保管)
- 🔦 懐中電灯(防水タイプがおすすめ)
- 📱 モバイルバッテリー(スマホ・ランタン兼用も便利)
- 🔌 ソーラーライト(昼間の充電で夜に使用可)
LEDランタンは、小さい子どもでも安心して扱えるためおすすめです。
また、夜中に停電したときのために、**寝室に1台ずつ**置いておくとすぐ対応できます。
ペットボトルランタンの作り方(火を使わない非常灯)
家庭にあるもので作れる「簡易ランタン」。
子どもと一緒に防災工作として作っておくと、停電時にも安心して使えます。
- 500mlのペットボトルを用意する(透明タイプ)
- 中に水を入れてキャップを閉める
- スマホライトや懐中電灯を下から照らす
水の屈折で光が広がり、部屋全体がふんわり明るくなります。
火を使わずにすぐできるので、小さな子どもでも安全です。
子どもに伝えたい「暗闇でのルール」
停電は、子どもにとって不安な時間です。
怖がらずに安全に行動できるよう、事前に“暗闇での約束”を話しておきましょう。
- 🪫 「暗くなってもパニックにならないように深呼吸」
- 📍 「ライトは大人と一緒に使う」
- 🚶 「勝手に動かず、家族の声を聞く」
- 💬 「火は使わない。ろうそくを見ても触らない」
実際に家の照明を消して、「もし停電したら?」とシミュレーションしてみるのも効果的です。
防災教育としても、親子で話す良いきっかけになります。
避けたい危険な明かりの使い方
停電時によく見られる「危ない使い方」を、事前に知っておきましょう。
| やりがちな行動 | なぜ危険? | 安全な代替方法 |
|---|---|---|
| ろうそくを直接机や床に置く | 倒れやすく、火が周囲に燃え移る | 使う場合は必ず“ろうそく立て”+金属皿に置く |
| 仏壇や段ボール上で火をつける | 熱がこもって発火する危険 | 火気厳禁。LEDろうそくを使用 |
| ガスコンロの火で照明代わりに | ガス漏れ・倒壊・一酸化炭素中毒の危険 | 懐中電灯・スマホライトを使用 |
| スマホを懐中電灯代わりに長時間点灯 | バッテリー消耗で通信・安否確認ができなくなる | モバイルバッテリー併用/他の照明を優先 |
非常時こそ、落ち着いた判断が大切です。
「火をつける前に、安全か?」を確認するだけで、事故を防げます。
非常時に備える“わが家の明かりプラン”
家族で「どの明かりを、どこに置くか」を話し合っておきましょう。
夜間の停電でも慌てず動けるようにするための“明かりマップ”を作るのがおすすめです。
| 場所 | 明かりの種類 | 備考 |
|---|---|---|
| 寝室 | LEDランタン/懐中電灯 | ベッド横に置く/夜間用 |
| リビング | LEDランタン(大型) | 家族が集まる場所を広く照らす |
| 玄関 | 懐中電灯 | 外出時・避難時に持ち出せる位置に |
| キッチン | 吊り下げランタン | 手元を照らす用/料理時にも安全 |
| 非常用持ち出し袋 | 小型LEDライト | 避難先でも使える |
「停電しても家族全員が動けるようにする」ことが、火災を防ぐ第一歩になります。
まとめ:火を使わないあかりが、家族を守る
停電のときこそ、「火を使わない」という選択が命を守ります。
ろうそくは便利に見えて、実は最も危険な明かり。
LEDランタンや懐中電灯など、安全な照明を普段から準備しておくことが大切です。
暗闇の中でも、安心できる“あかり”があるだけで、子どもも大人も落ち着いて過ごせます。
今日、家の中の明かりを一度見直してみませんか?
それが、災害時に「安心を灯す」一番の備えになります。

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