「知らない人にはついていかないよ」
防犯の話をすると、多くの家庭でまず出てくる言葉ではないでしょうか。
もちろん、それはとても大切な約束です。
でも実は、防犯の現場では「知っている人だから安心」と思ってしまうことが、思わぬ危険につながることもあります。
この記事では、近所の人や顔見知りとの距離感を、子どもにどう伝えるかを、怖がらせず、日常の中で考えられる形でまとめました。
「知っている人=安全」と思ってしまう理由
子どもにとって「知っている人」とは、とても広い意味を持っています。
- 近所でよく会う大人
- 友だちの親
- 学校や習い事で見かける人
- 何度か話したことがある人
顔を知っている、あいさつしたことがある。
それだけで、子どもは「この人は大丈夫」と判断してしまいがちです。
防犯で見落とされがちなポイント
防犯というと、「知らない人」「怪しい人」に意識が向きやすいですよね。
でも実際には、
見た目や関係性だけで危険かどうかは判断できないというのが難しいところです。
だからこそ、「誰か」よりも「どんな行動か」に目を向ける考え方が大切になります。
子どもに伝えたい考え方|大事なのは「行動」
子どもには、こんなふうに伝えるのがおすすめです。
「知っている人でも、こんなことを言われたら断っていいんだよ」
- 親に聞いていないお願いをされたとき
- どこかへ一緒に行こうと言われたとき
- 内緒の話をしようと言われたとき
- 体に触れられてイヤだと感じたとき
「その人が誰か」ではなく、自分がどう感じたかを大切にしていい、という視点です。
「イヤだと思ったら離れていい」を許可する
子どもは、「失礼かな」「怒られるかな」と考えて、イヤでも我慢してしまうことがあります。
だからこそ、家庭でこんな言葉をかけてあげてください。
「イヤだな、変だなと思ったら、理由がわからなくても離れていいよ」
「大人でも、断っていいんだよ」
これは、防犯だけでなく、子どもの心を守ることにもつながります。
具体的な場面で考えてみる
実際の生活を思い浮かべながら話すと、子どももイメージしやすくなります。
- 近所の人に「車に乗っていく?」と言われたら
- 顔見知りの人に「お菓子あげるよ」と言われたら
- 友だちの親に「お母さんには内緒ね」と言われたら
「このとき、どうする?」と一緒に考えることで、判断力が少しずつ育っていきます。
家庭で決めておきたい安心のルール
迷ったときの基準があると、子どもは行動しやすくなります。
- 親が聞いていないことはしない
- その場を離れるお願いは断る
- 内緒の約束はしない
- 困ったらすぐに話す
家庭ごとに言葉を調整しながら、子どもと一緒に決めてみてください。
話してくれたときの親の姿勢も大切
もし子どもが、
「ちょっとイヤなことがあった」
と話してくれたら、それはとても大事なサインです。
すぐに判断したり否定したりせず、
「教えてくれてありがとう」
「そう感じたんだね」
そう受け止めてもらえることで、子どもはまた話してくれるようになります。
まとめ|「誰か」ではなく「どう感じたか」を大切に
防犯は、「知らない人に気をつける」だけでは足りません。
知っている人でも、
イヤだと感じたら離れていい。
迷ったら親に話していい。
そんな安心の土台を、日常の会話の中で少しずつ作っていけるといいですね。

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